壁子の壁と登り方

子供の弱視治療や子育ての壁、生活の壁、仕事での壁を解決方法と共にご紹介します

眼鏡と出会うまでの道のり

こんにちは、壁子です。
 
前回のブログでは子供が弱視になった事、弱視とは何かを書かせて頂きました。
本日は初めての眼鏡と出会うまでを、娘の体験を中心に書かせて頂きます。
前回と重複する部分があるかと思いますがご了承ください。

日常での違和感

動作

動作でいうと以下のような注目すべき点があげられます。

・落ち着きがない
・片目を隠すと嫌がる
・テレビとの距離が近い
・目を細めたり、顔をかたむけてものを見る
・極端にまぶしがる  など...

見た目

弱視は見た目ではなかなか分かりづらいのですが、左右の目が同じ方向を見ていないなど、斜視がある場合は弱視発見のきっかけともなります。

私が娘の目の異常に気がついたのは、実はこちらの見た目がきっかけでした。
時々左目だけが内斜視になる(左目だけが内側に寄る)事が気になり始めたからです。
”時々”だったのが“度々”になり、心配になり病院へ行きました。
いつも寄るわけでもないし、この時に寄るというタイミングもないおかしな現象...
後に左目だけ強い遠視があることが分かりましたが、
悪い目が一生懸命見ようとした時に寄ってしまうようでして、決まったタイミングがないことにも納得出来ました。
 

病院選び

病院

今後お世話になる病院、この病院選びは本当に大事だと思います。
私はまず近くの眼科で口コミがいいところ、実際見に行ってどんな方が来ているのかを見て決めました。
この病院の先生がとても素敵な先生でした。
「左目が強い遠視のようです。
内斜視になるのは恐らく力が入って、頑張って見ようとしているんだね。
弱視の治療は始めるタイミングと、早く治療の方向性を決めることが大切。
もう5才になるから試しながらの治療より、早く方向性を決めてあげたい。
しっかり検査して治療を開始しましょう。」
とおっしゃってくださいました。
眼鏡の治療はここまでという期限が見えるものではありません、道のりは長いかもしれません。
そんな中、親身になって子供の立場、親の立場に寄り添うお言葉は有難いです。

検査

しっかり検査= 眼の屈折度(遠視・近視・乱視の度)を調べるために、
アトロピンという目薬を1日2回(朝と夜)7日間点眼して目の調節を和らげます。
※こちらの目薬は体内に入ると熱が出たり副作用を伴う場合があるので、取り扱いには十分に気をつけなければいけません。
※ぼやけて見えづらかったり、まぶしい状態が2~3週間ほど続きますが、私の娘はそれほど気になることはありませんでした。

子どもは目の調節を休ませることがうまくできないので、こちらの方法で1週間調節を和らげた状態をつくり、正確な屈折度を調べることになります。

 

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近視と遠視の違い

目が良い私にとって眼鏡は無縁でしたので、まずこの違いはいまだによく分かりません。専門的な解説は出来ませんがご了承ください。

近視

近く〇、遠く✖ですね。
近くは見えるけど、遠くが見えずらい状態です。
小学校、中学校、高校と成長期に急に近視の状態になることもあります。(学校近視)
 

遠視

ピンぼけ状態(赤ちゃんの目と同じでぼやけている状態)です。なぜ遠視というのかいまだに謎です。

軽度の遠視ならよく見えますが、ある程度以上では遠くも近くも見えづらい、どこもピンぼけ状態になります。

私の娘は左目だけ強い遠視なので、左目だけピンぼけ状態です。このピンぼけ状態、大人だったら片方がピンぼけだと分かるのですが、娘の脳はずっと『右ははっきり見えて左はピンぼけ』状態が普通だと思っているんです。

そこで遠視用の眼鏡でピントを合わせてあげて、この両目はっきりした映像が普通であると認識させる(発達させる)必要があります。

子供に眼鏡は抵抗がありますが、目の発達を促すチャンスなのは間違いないです。間違った判断で眼鏡をかけない場合、限られた目の発達チャンスを逃してしまうことになり、その方がよっぽど可哀想なのです。
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眼鏡は相棒

どこの眼鏡がいい?

これから相棒になるのだから、まず付き合いやすい、自分に合った眼鏡を探す事が重要です。
ポイントは通いやすい眼鏡屋さんを選ぶ事です。
最初のうちは定期点検や、壊れたりなどのトラブルはつきものです。

眼鏡との生活

・起きたら眼鏡をかける
・お着替えの時は眼鏡を外してから着替える
・お風呂の時、寝る時は眼鏡を外す
なんだか当たり前の事ですが子供にとってはなかなか慣れず大変な事です。眼鏡と共に生活する習慣を身につけること、眼鏡が相棒で大事な存在であることを覚えなければいけません。

私に何ができる?

私はアクセサリーを着けるのも嫌でして(もはや結婚指輪ですら付けなくなりましたが...)何かを身に着ける生活が始まる、これは体験してみないと分かりません。
娘が慣れるまで家でも眼鏡をかけて不便さを体験してみました。
正直私にとってはストレスでした。ストレスと感じる時点で眼鏡をすることを快く思っていないのです。
だから眼鏡とこれから向き合う娘に、眼鏡に慣れない娘にいら立つ事はありません。
相棒の大切さと、取り扱いを一緒に覚えていきます。
 
次回は娘の相棒をご紹介します。